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遺伝子

【医学】精神疾患の原因となるゲノム領域の90%以上に存在する特殊な遺伝子を発見/東北大

1: 白夜φ ★ 2013/12/25(水) 23:57:11.61 ID:???
2013年 | プレスリリース
精神疾患の原因となるゲノム領域の90%以上に存在する特殊な遺伝子を発見
2013年12月24日 17:00 | プレスリリース , 受賞・成果等 , 研究成果

遺伝情報を担うゲノム上の領域が突然変異により重複・消失することで、各々の遺伝子の数が個人によって違っていることがあります(コピー数多型)。
ほとんどのコピー数多型は無害ですが、統合失調症、自閉症、知的障害、うつ病といった精神疾患の原因となるコピー数多型が報告されています。
しかしながら、これら疾患に関わるコピー数多型中には複数の遺伝子が含まれる場合が多く、真に原因となる遺伝子を特定するのは困難でした。
東北大学大学院生命科学研究科生物多様性進化分野の牧野能士助教はイギリスとアイルランドの研究グループと共同で、
精神疾患の原因となるコピー数多型と健康な人が持つコピー数多型を比較し、特定のタイプの遺伝子群が精神疾患に強く関わることを突き止めました。
牧野助教らは、脊椎動物の初期進化で起きた全ゲノム重複に由来する遺伝子「オオノログ」に着目し、
精神疾患の原因となるコピー数多型の90%以上がオオノログを保持していることを発見しました。
今回の研究成果は、オオノログを含むゲノム領域の重複や消失が精神疾患を引き起こすことを示唆しています。
今後、オオノログに着目することで、コピー数多型中の疾患原因遺伝子の効率的な同定が期待されます。
本研究成果は、12月23日の米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されました。
___________

▽記事引用元 東北大学 プレスリリース 2013年12月24日 17:00配信
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/12/press20131224-01.html

詳細(プレスリリース本文) pdfファイル
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20131224_01.pdf

▽関連リンク
PNAS
Ohnologs are overrepresented in pathogenic copy number mutations
http://www.pnas.org/content/early/2013/12/24/1309324111

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【ゲノム】カーネーションのゲノム解読 品種改良に期待

1: 伊勢うどんφ ★ 2013/12/18(水) 02:19:29.13 ID:???
 農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)などのチームは、
カーネーションのゲノム(全遺伝情報)を解読したと17日付の英科学誌「DNAリサーチ」電子版に発表した。
 花の色や病気への抵抗性、花持ちなどに関係する遺伝子約4万3千個も確認した。
バラや菊など、観賞用として流通している花としては世界で初めてといい、
同機構は「品種改良が飛躍的に進む」としている。
 解読したのは「フランセスコ」という品種で、約6億2200万個ある塩基対の91%の配列を明らかにした。

2013/12/18 00:00【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013121701002177.html

DNA Research
Sequence Analysis of the Genome of Carnation (Dianthus caryophyllus L.)
http://m.dnaresearch.oxfordjournals.org/content/early/2013/12/15/dnares.dst053.full

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【ゲノム】新たな遺伝コードを発見、遺伝子制御に関与か 国際研究

1: 伊勢うどんφ ★ 2013/12/13(金) 23:36:12.72 ID:???
米科学誌サイエンス(Science)で12日に発表された研究論文によると、
遺伝子の制御に関して指示を出していると考えられる新たなDNAコードが見つかったという。
科学者らはこれまで、DNA(デオキシリボ核酸)は細胞にタンパク質の作り方を教えるものと長年信じてきた。

 この研究結果については、医療関係者らが病気を解明したり診断したりするために患者のゲノム(全遺伝情報)を
どのように利用するかをめぐり、大きな意味を持つかもしれないと研究者らは話している。

 人体のほぼすべての細胞に存在する遺伝物質であるDNA内で新たに発見された遺伝コードは、
科学者らがすでに解読済みのDNAコードに「重ねて」書かれているという。

 この新たに見つかったDNAコードは、タンパク質に関わるものではなく、
遺伝子をどのように制御するかに関して細胞に指示を出すものとされる。

 この発見が意味するものは、加齢、もしくはウイルスへの反応により発生するDNAの変化や突然変異が、
これまで科学者らが考えていた以上のことをしているかもしれないということだと研究チームは指摘する。

 研究を率いた米ワシントン大学(University of Washington)のジョン・スタマトヤンノプロス
(John Stamatoyannopoulos)准教授(ゲノム科学・医学)は「遺伝コードに影響を及ぼすDNAの変化は、
タンパク質がどのように作られるかだけに影響するものだと、40年以上にわたり考えられてきた」と語り、
「ヒトゲノム解読に関する基本前提に関しては、実態の半分しか把握していなかったことが、これで明らかになった」と付け加えた。

「タンパク質配列を変えていると思われる多くのDNAの変化は、実際には遺伝子の制御プログラム
または両方の仕組みを同時に破壊することで、病気を引き起こしているのかもしれない」(スタマトヤンノプロス准教授)

 遺伝コードでは、コドン(codon)と呼ばれる64種のアルファベット(塩基)を組み合わせた暗号が
使われることは良く知られている。だが、このコドンの一部が2つの意味を持つことを研究チームは明らかにした。

 デュオン(duon)と新たに命名されたこのDNA言語の新要素は、タンパク質の配列に関連する意味と
遺伝子の制御に関連する意味とを持っている。

 後者は命令によって「タンパク質が持つ特定の有益な機能と、タンパク質の
生成過程を安定化させているように思われる」と論文は述べている。

 今回の発見は、DNA研究の国際プロジェクト「ENCODE」として知られる研究グループの国際共同研究の一環としてもたらされた。(c)AFP

【12月13日 AFP】
http://www.afpbb.com/articles/-/3005014

SCIENCE
Exonic Transcription Factor Binding Directs Codon Choice and Affects Protein Evolution
http://m.sciencemag.org/content/342/6164/1367.abstract?sid=17a56b14-72d9-439a-9599-50a5e8fa93a9

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【エピゲノム】父親の食生活は子の健康に影響/カナダ研究チーム

1: 伊勢うどんφ ★ 2013/12/12(木) 12:13:22.86 ID:???
父親の食生活は子の健康に影響を及ぼすとの研究論文が10日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ
(Nature Communications)に掲載された。
懐妊までの段階では、男性も女性と同じように健康的な食事と生活をするべきであることを示唆する研究結果だ。

 カナダ・マギル大学(McGill University)のサラ・キミンズ(Sarah Kimmins)氏率いる研究チームは、
ビタミンB9が不足している餌を雄の実験用マウスに与え続け、子への影響を調べた。

 葉酸とも呼ばれるビタミンB9は、緑色葉野菜、穀物、果物、肉類などに含まれている。女性は妊娠前と妊娠中に、
流産や子の先天異常のリスクを減らすために葉酸サプリメントを摂取することが多い。

 だがキミンズ氏の研究チームは、十分な量の葉酸を摂取している雄マウスに比べて、
ビタミンB9が欠乏している餌を与えられている雄マウスを父親として生まれる子の先天異常の発生率が高いことを発見。

 研究に関わったロマン・ランブロ(Romain Lambrot)氏は
「葉酸レベルが不十分な父親マウスの子で先天異常の発生率が30%近く増加することが分かり、
われわれは非常に驚いた」と語っている。
「頭蓋顔面奇形と脊髄奇形の両方を含む極めて重度の骨格異常も見られた」という。

 研究チームによると、問題は父親の精子の「エピゲノム」にある。
エピゲノムは、生命に必要なタンパク質を合成するためのコードである遺伝子の発現を制御する「スイッチ」の役割を果たす。

 研究チームの説によると、このスイッチが、食事や他の生活経験の影響を受けて、
胚発生期に鍵遺伝子の抑制を解除するのだという。

 今回のマウス実験での結果が人間にも当てはまることが判明すれば、
男性の食生活に重要な意味を持つとキミンズ氏は指摘。
「葉酸は現在さまざまな食品に添加されているが、高脂肪のファストフードの食事を取っていたり肥満だったりする父親は、
ビタミンB9摂取量が十分な人と同じように葉酸を利用または代謝することはできないかもしれない」と述べている。

「父親は何を口にするか、何を喫煙するか、何を飲むかについて考え、
自分が来るべき世代の親であることを忘れないでおく必要があることを、われわれの研究は示唆している」

【12月11日 AFP】 2013年12月11日 08:05
http://www.afpbb.com/articles/-/3004846

Nature Communications
Low paternal dietary folate alters the mouse sperm epigenome and is associated with negative pregnancy outcomes
http://www.nature.com/ncomms/2013/131210/ncomms3889/full/ncomms3889.html

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【ゲノム】女性に更年期が存在する進化的な理由を解明/総合研究大学院大学

1: 伊勢うどんφ ★ 2013/12/11(水) 09:31:32.86 ID:???
更年期を迎えた女性にさまざまな症状が出るのは、父親と母親からそれぞれ受け継いだ遺伝子が、
まるで「けんか」をするように、全く逆の働きをし始めるからだとする研究成果を総合研究大学院大学などが発表しました。

神奈川県の総合研究大学院大学などのチームは、ヒトが父親と母親からそれぞれ遺伝子を受け継いでいることに注目し、
これらの遺伝子が女性の一生のうちに、どのように働くのか理論的に解析しました。
その結果、双方の遺伝子は、女性が若いころは互いに協力し、子どもを産めるように働きますが、一定の年齢を過ぎると、
父親からの遺伝子は、閉経を促すことが分かりました。
このとき、母親からの遺伝子は、月経を起こして子どもを産めるよう働くため、
互いにまるで「けんか」をするように逆の働きをして更年期にさまざまな症状が出ると考えられるということです。
この理由について、研究チームは百万年以上にわたるヒトの生態を考えると、
父親の遺伝子としては、年を重ねた女性にさらに子どもを産んでもらうより、
子育てに専念してもらうほうがより多くの子孫を残せるため、それが遺伝子の働きとして現れているのではないかとしています。
研究チームの大槻久助教は、「謎の多い更年期のメカニズムの解明につながる成果だと思う」と話しています。

NHK 12月10日 16時54分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131210/k10013720931000.html

総合研究大学院大学プレスリリース
http://www.soken.ac.jp/news_all/3252.html

Ecology Letters
論文タイトル:Ecology drives intragenomic conflict over menopause

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